クリスマスの喜びのうちに
例年、全校生徒が集うクリスマス・ミサは、新型コロナウイルス対策により、今年度は行うことはできませんでしたが、ささやかながら放送によるクリスマス朝礼として、共に過ごす時間を持つことができました。宗教委員によって「ルカによる福音書」(2章1~14節)、主イエスの生誕のシーンが読まれ、皆でいつものように「主のいのり」を唱えます。その後、聖歌隊による「まきびと」が柔和な響きで歌われ、最後に放送研究同好会の放送劇で「クリスマスツリーの物語」が朗読されました。「信仰」、「希望」、「愛」、「喜び」の4人のアドベントの天使が相談して、「十字架の印」を持つもみの木がクリスマスツリーに選ばれました。静けさの中で、朗読される物語に耳を傾けると、この時期に飾られる色とりどりのクリスマスツリーが思い浮かび、心が落ち着いて、クリスマスの喜びに満たされるのに気づきます。
クリスマスのプレゼントとして、恒例の箱入りのクッキーに加えて、聖家族(ヨゼフ、マリアと、幼子として誕生した主イエス)を描いた御絵が配られました。中学生、高校生それぞれにアルブレヒト・ゲース(ドイツの従軍牧師)、ボンヘッファー(反ナチ抵抗者のドイツの牧師)のメッセージが刻まれています。不安や不自由な中であっても、祈りの時間を分かち合えたことに感謝いたします。
一方、今年の中学1年生にもミサを経験してほしい」という思いもあり、入学してから初めて、中学1年生限定のクリスマスミサを実施しました。
ミサ中、神父様が言葉の意味などを一つ一つ丁寧に説明され、生徒はそれらを真剣に聞きながら参加しておりました。「平和のあいさつ」では、周りの生徒同士で「主の平和」と元気に言い合っている様子が、とても印象的でした。