ポートフォリオ×ふりかえり

晃華学園の行事とロングホームルーム

「ふりかえり用紙」と総合学習ファイル
~晃華学園の伝統~

総合学習ファイルからデジタルへ

ある生徒のふりかえり用紙

ある卒業生が、大学4年次に教育実習生として本校に戻ってきてくれました。彼女の人生の方向性を大きく決めたのは、中学1年生のときに本校で行われた「小柴昌俊先生(ノーベル物理学賞受賞)の講演会」でした。
小柴先生は、とても優しく温かいまなざしで、中高生徒900人にお話をしてくださいました。ご自身の研究の成果だけでなく、物理学がこれから目指していくところなどについても、幅広くわかりやすく話してくださいました。しかし、中学1年生だった彼女にとっては、物理学の研究内容や専門用語(例えば超新星爆発やニュートリノなど)は難しく、学問的な内容はあまりよく理解できなかったそうです。それでも、「物理学を勉強すれば、宇宙のことがわかるんだ……」ということだけは、印象に残っていたそうです。
時がたち、彼女は理系を選択し、大学では物理学科に進学しました。そして、教育実習で中学一年生の担当をすることになった彼女は、自宅に保管してあった総合学習ファイルのふりかえり用紙を探し出し、在校生(中学1年生)の前で読み上げたのです。
このエピソードが示すように、ふりかえりを書くことによって、生徒の学びが確固たるものになるのです。そしてそのことが、生徒の生き方を決定づけるものになったのでした。
晃華学園はこれからも、生徒たちが素晴らしい花を咲かせられるように、さまざまな種まきを行っていきます。

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