中学2年生は学校所在地のある調布市についての調べ学習を行いました。生徒たちの多くは、普段は家と学校の往復で、近隣散策をしたことがありません。そこで、多摩川の水や深大寺の森などの豊かな自然と歴史、そこで営まれる市民生活など、さまざまな側面から調布市について知ることで、知識を深め、そこでの人々の生活がよりよくなるように、晃華生としてできることを考えようと学びをすすめていきました。この調べ学習は文化祭の「中2の部屋」のテーマとして、部屋作りも行いました。中学2年生の前半は「調布調べ」がLHR(ロングホームルーム)の核となって学年の歩みが進められていきました。
まずは5月の事前学習から…
➀地元で「はけ」と呼ばれる崖線を観察する班の様子
約70000年前の地層を観察してワクワク!
②「子ども食堂」についてのボランティア経験のある卒業生の講演を聞く班
素敵な卒業生の姿に憧れ💛る生徒たち
③ 江戸時代の古文書を読み解き、多摩川の水と人々の生活のかかわりを調べる班
http://www.photo-make.jp/hm_2/ma_tama.html
上記のような多摩川の水を題材にした浮世絵を学びました。
「読み解きが難しく骨が折れる…」と古文書に格闘する班もありました。
6月4日(土)はいよいよ「深大寺」「神代植物公園」の散策です。この学年にとって、学年での遠足は初めての体験です。10時に出発して12時30分には戻ってくるという徒歩での小遠足でしたが、お天気にも恵まれ遠足日和となりました。水筒をもって、さぁ出発です。
深大寺の様子
深大寺では本堂で住職様の講話の後、①「深大寺本堂と釈迦如来像(白鳳仏)」②「元三大師堂とおみくじ」③「深沙大王堂と湧き水」 ④「深大寺の名物(そば、だるまなど)」についてグループに分かれて話を聞きました。
僧侶の話を熱心に聞く生徒たち
神代植物公園の様子
植物園内はバラが見事に咲き誇っていました。
原っぱを駆け回ったり、ベンチでまったり過ごす班もありました。
お蕎麦屋さんの看板や、甘味処の甘い香りが漂うなか、帰るころにはお腹はグーグー鳴っていましたが、この日は我慢して帰路につきました。見所の尽きない深大寺周辺なので、夏休みや休日に家族で再訪したいと話をしている生徒もいました。
6月25日(土) LHRでは、見学や調べた内容についてクラス発表を行いました。
限られた時間内で、幅広い内容を扱ったため、広く浅くなってしまった面は反省としてありますが、生徒一人一人が、真剣に自分の担当個所を調べ、インタビューをし、フィールド学習を行い、それを発表してまとめ、またクラス内の他の班の発表を見聞きする中で、心に感じるものが多くありました。それらは、自分たちの学校のある場所への愛着と保全の心につながります。
そして「調布調べ」の集大成、文化祭「中2の部屋」の様子です。調べた内容を「中2の部屋」に落とし込みます。クラスごとにブースを作り、学んだことを展示発表しました。またゲームもブースのテーマに合わせたものを考えました。
当日はBook Swap Kokaの活動も部屋内で行いました。丹念に準備をした二次元図書館は完成できたのでしょうか???みんなのお気に入りの1冊で出来た図書館は、大切な宝物となることでしょう。
「調布調べ学習」「中2の部屋」の一連の活動を通じ、「協働による課題解決」「他者を受け入れる」ということを実践している生徒の姿を目にして、彼女たちの成長を実感しました。