「いのち最優先」をテーマにカリタス南相馬聖心会のシスターにお越しいただき、お話をしていただきました。東日本大震災の後、10年が経ちますが、いまだに立ち入り禁止区域があること、放射性廃棄物の処理の問題を抱えていることなど、復興途中であり、抱えている問題も多くあることをお話くださいました。そして、命の大切さ、これから生きていく中でどんな行動を選んでいくべきか、生徒ひとりひとりの今後につながるお話をしていただき、力強くメッセージをお伝えくださったのがとても印象的でした。上を向くことの大切さ、そしてそのために精神的に強くなければならない。それは一人ではできず、支えあうことが大切なのだと改めて感じた一日となりました。
<生徒の振り返りより>
・私はこれからいろいろなことを自分で選択し、自分で判断していかなくてはいけないことが多くなった時、何事も一番に、命があることに幸せを感じて、人類が文明の発達を優先したように、便利さや楽さを追い求めすぎないようにしたいと思う。
・自分自身が進む人生について少しずつ考えていこうと思いました。
・女性や子供などの弱い立場の人々が取り残されてしまう社会を変えるために世界中の人々は皆兄弟だから誰も独りぼっちにならないように、お互いに愛して助け合うという精神を皆が持つ必要があると思った。
・身近なことから、何を優先したらいいのか、何を大切にしていったらいいのかを考えながらやっていきたい。
シスターから被災者の皆様がお作りくださったストラップをいただきました。先日、生徒は南相馬の方々にクリスマスカードを作成しました。このような交流の機会に恵まれたことに感謝いたします。