中1の生徒にとって初めての静修会は、「なぜ外部の神父様を招いてミサを行うのか」「宗教の授業はなぜ行うか」など、キリスト教の大切さをわかりやすく伝えるお話から始まりました。
ミサはキリストが「最後の晩餐」を行った2000年前から今も継続されているもので、場所や時代を超えてキリストの教えを行うものであること、宗教の授業は、世界に目を向けて、人間として大切なことを考えるために行うことというお話を聞きながら、キリスト教にあまりなじみのなかった生徒たちは、新鮮な思いを抱いていました。
また講話の中で「いなか者」の話があり、視野の狭い人、自分の価値観を人に強要する人、物事に深い意味を見いだせない人の3つの特徴を挙げていただき、生徒たちは普段の自分自身を振り返るきっかけとなったようです。
最後に、中学生の合唱コンクールを題材にした漫画を紹介してくださり、リーダーとして盛り上げようとする生徒、足を引っ張る生徒、普段は地味でからかわれているけれど、美声の持ち主である生徒など、様々な温度差の中で繰り広げられる人間模様を、キャラクターの特徴を挙げながらお話くださり、生徒たちはとても関心を寄せていました。
キリスト教の教えと日常生活が、実は深く結びついていることに気づいた生徒たちは、「いなか者」にならないように、「クラスメイトに挨拶する」、「様々な見方をできるようにする」などの目標を掲げていました。