2020年度

慰霊祭ミサ

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投稿日2020/12/3

11月はカトリックの暦で「死者の月」に当たります。例年、亡くなられた方々を追悼し、いのちの尊さについて考える機会として、全校生徒が参列する「慰霊祭ミサ」と学年ごとに講師の方々のお話をうかがう「静修会」を行ってきました。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染の影響により、「慰霊祭ミサ」はご遺族と教職員のみ、「静修会」も縮小した形で行いました。

当日はうららかな小春日和で、久しぶりの宗教行事でもあり、すべての参加者が真剣な気持ちで臨み、一堂に会する機会のありがたさを味わいました。

「慰霊祭ミサ」では十数名のご遺族の方々を迎え、高木健次神父様(カトリック潮見教会)の司式のもと、聖堂のステンドグラスの光が降り注ぐ落ち着いた雰囲気の中で、ミサが執り行われました。イエス・キリストの示された復活の希望に信仰を置くキリスト教では、死は終わりではなく、永遠の命に連なるものであると、神父様は穏やかな語り口で話されました。

新型コロナウイルスの感染拡大は、命の大切さ、かけがえのない人々とのつながりを私たちに考えさせることとなりました。帰りがけに「御ミサに参加できて良かったです」と涙ぐまれたご遺族の方の姿が、強く印象に残りました。この危機的な状況の中で、生と死の意味について深く思いを巡らせる大切さをかみしめました。この世を去られた方々を折に触れて思い起こし、ご遺族の悲しみに寄り添う気持ちを新たにしました。

・新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り(「東京教区ニュース」より)はこちら

 

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