中学二年生の静修会では「ハンナのかばん」の翻訳者であり、NPO法人ホロコースト教育資料センター 代表の石岡史子さんをお迎えしてホロコーストに関するお話を伺いました。
ホロコーストとは第二次世界大戦中にナチス・ドイツによって実施されたユダヤ人やその他の少数の人々に対する大量虐殺です。
晃華学園では、ちょうど生徒ラウンジにてアンネ・フランクパネル展が行われていました。 今年の「ハンナのかばん」の講演会は、この生徒ラウンジでアンネ・フランクのパネルに囲まれながら行われました。
アンネ、ハンナのような晃華生と同世代の少女たちや、マイノリティの被害者の方々を通して、ナチスだけではなく、それを傍観していた多くの人々がどのように関わっていたのか、考える機会となりました。
事実を伝えるための重要な教材として、ハンナが使っていたカバンのレプリカを石岡さんに見せていただき、臨場感をもってお話聞くことができました。
その後、教室に戻ってグループで写真を使いながら話し合いをしました。
当時の被害者の方々だけではなく、傍観者しまった側や加担者の気持ちも自分たちに置き換えて考え、グループで紙にまとめました。
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晃華学園では、行事の後に「ふりかえり」として自分の考えを言葉にします。以下で生徒のふりかえりから一部抜粋して掲載します。
・歴史を知ることは過去を見て胸を痛めるだけでなく、過去の事例を現代に当てはめて平和について社会の在り方について考えることが大事だとわかりました。
・「一般の人にも戦争の責任がある」という言葉の意味は、「自分には無関係だと思って反対の声を上げない=暗に戦争に加担している」ということなのではないかと考えた。
・過去の出来事を新しい視点で見ることができるようになり、とても視野が広くなりました。