Banana to The Futuresの生徒たちは、現高校2年生3名がコロナ禍で活動をはじめ、現在は下級生にも活動の輪が広がっています。書道の作品を仕上げていく中で反故紙が多く出てしまうことから紙の消費量と環境に着目したのがきっかけで、自然環境への負荷軽減のため、バナナの茎の繊維から日本の和紙技術を用いて作られる「バナナペーパー」の普及活動を行っています。
2021年度は環境省主催「第7回全国ユース環境活動発表地方大会」にて「優秀賞」を受賞、また環境省、農林水産省、消費者庁主催「サステナアワード2021」にて「みどりの食料システム推進賞」を受賞するなどその活動が高く評価され、2022年の夏には、「全国ユース環境活動発表大会フォローアップ研修」に参加することができました。
この研修のプログラムには、参加4校との活動発表や意見交換・交流の他に、国際会議「第3回パリ協定とSDGsのシナジー強化に関する国際会議」への参加も組み込まれており、大変有意義な2日間を経験することができました。
【生徒コメントより・1日目】
1日目は、「第 3 回パリ協定と SDGs のシナジー強化に関する国際会議」に出席しました。会議は全て英語で進められ、私たちは同時通訳に助けられながら参加しました。
シナジーとトレードオフを組み合わせて、世界の複雑な状況を理解し、持続可能性を追求することについて議論が進められ、多角的な視点で、様々な立場の人とお互いに協力しながら問題に立ち向かっていくことの重要性を考えることができました。自分達の足元だけを見て判断するのではなく、グローバルな視点やローカルな視点で問題を認識することで、より多くの人が恩恵を受けることができるということも学ぶことができました。また、リーダーシップだけでなく、自分の選択とそれが及ぼす影響についていかに丁寧に向き合うことが重要で、そのために正しいデータ収集を行うべきであるという印象的な言葉を聞きました。そして、プロジェクトを進める立場の人の能力向上や知識の必要性などを訴える場面では、自分達の環境問題への取り組み方について考えさせられました。
今回の会合を通して、自分達が知らなかった世界に足を踏み入れることができ、好奇心や探究心が更に深まるきっかけとなったと感じています。
【生徒コメントより・2日目】
2日目は、全国ユース環境活動発表大会フォローアップ研修に参加しました!
まずワークシートに私たちの活動内容などをまとめて、その後に全国各地から参加した3校の方々を交えてお互いに意見交換を行いました!また、環境省、環境再生保全機構、UNU-IAS、地球環境パートナーシッププラザの方々からも多くのアドバイスを頂きました!他校の方々との交流を通して、新たな発見があり、普段思いつかないアイデアや改善点など様々なことを知ることができました!高校生ができることを考え、他校の方々も私たちと同じように、どうしたら多くの方々に活動を知っていただけるかということが課題であることが分かりました。
最初は緊張していましたが、他校の方々が積極的に話しかけてくださり、話しやすい環境の中でお互い意見交換をすることができました!今回学んだことを活かし、今の活動をより良いものにできるようにしたいと思います!
この研修の詳細については、「国連大学高等サステナビリティ研究所」のブログ(こちら)をご覧ください!