2020年8月末、「マラウイを語るオンラインの集い2020」に、晃華学園の高校1年生4名が参加しました。
「マラウイを語る集い」は日本マラウイ協会主催のイベントで、何らかの形でマラウイと関係のあった人、マラウイに興味がある人、あるいはマラウイ出身者が集って、文化や社会に関する多様なテーマついて語り合い、体験し合うものです。
2019年、現高校1年生は、マラウイ共和国にあるマタピラ小学校と、SDGsに関する共同宣言を作成しました(ブログはこちら)。その後、「マラウイを語る集い2019」にも招かれ、出展・発表を行い、2020年は二度目の参加となります。
オンラインで参加する生徒
「マラウイを語るオンラインの集い2020」当日、日本マラウイ協会会長、在日マラウイ大使、副大使のメッセージの後は、いよいよ発表セッションです。晃華生は「日本で、マラウイで、私たちができること」と題して、トップバッターで発表しました。発表内容は、2019年に作成した共同宣言の解説を行うとともに、共同宣言で掲げた目標を達成するために行っている活動についてです。
例えば、共同宣言では「募金活動やその他の寄付を通して、世界中の人々が幸せに生きるための援助」に取り組むという目標を掲げています。この目標を達成するために、生徒たちは、晃華学園を含めた3校で文房具回収を行い、段ボールいっぱいの文房具を集め、NPO法人フリー・ザ・チルドレンを通じて文房具が必要な子どもたちに送っています。「この活動を通して、SDGsがあまり浸透していない学校への意識づけと、貧困の解決に少しですが貢献できたと感じた」「小さな一歩だが、行動目標に基づいて行動していくことは、確実に意味があることだ」と、生徒たちは自分たちの活動を総括し、その他の活動についても紹介しながら発表を終えました。
オンラインでの発表で、聞き手の様子が分からない中でしたが、生徒たちは堂々と発表しました。
晃華学園以外には、マラウイで識字率を上げる活動に取り組むNPOを作った元JICA隊員や、現地サッカークラブへの支援を通じてマラウイへの支援を図る団体など、多種多様な団体が発表を行いました。これらは実際にマラウイを訪れたことのある団体の発表であるため、生徒たちは大いに刺激を受けたようです。
生徒のふりかえりを紹介します。
参加者は多種多様であった。「世界最貧国の1つでもあるマラウイの環境を少しでも改善したい、マラウイの人々を笑顔にしたい」といった心は皆さん共通して持っていたにも関わらず、アプローチは人それぞれで、学校、サッカー、アート、音楽など私が知らない世界を見ることができ、視野を広げることができた。
やはり現地の方と繋がることはとても意義のあるものだと感じた。私たちは世界で起きている問題が目に見えないからこそ現実意識がなく、目に見えるからこそ行動したくなるのだと思う。だからこそ学生のうちから世界に関心を向けたり社会問題へアプローチしていくことが大切なのではないかと思う。
ここでの経験を踏まえて、生徒たちはさらに活動を発展させていきます。