先日、校内研究授業で行われました。この研究授業は、晃華学園の授業のあり方を研究するため、校内向けに実施されているものです。
今年度は、英語科・音楽科・宗教科の3教科が研究授業を行いました。それぞれの教科で研究課題を設定し、協議を行います。
【中学2年生 英語】
英語科の研究授業では、中学2年生を対象に、ディスカッションの前段階として、日常生活のワンシーンを取り上げ、相手に考えを伝える練習を行いました。
モデルとなる基本会話文を用いて、I have an idea. やThat’s a good idea, but…といった表現を練習し、その後ペアで、与えられた3場面、またはオリジナルで考えた場面に合う会話文を作成しました。生徒たちは積極的に取り組み、オリジナルの場面を自分たちで考えるペアも多く見受けられました。
また、発話に自信を持つことにつながるよう、授業の最後には作成した会話文を音読し、iPadのボイスメモに録音、提出、という作業も行いました。
3組のペアに発表してもらいましたが、全員に発表してもらいたいほど、個性豊かな内容で、考えを交換しあう会話文を作ることができていました。
今後の課題としては、場面設定を専門的な内容に変えたときに対応できる知識と語彙力を付けることがあげられます。今回の取り組みを今後につなげていきたいと思います。
【中学1年生 音楽】
音楽は中学1年生を対象として、タブレットを使った創作というテーマで行いました。
個人の“楽器”としてタブレットを活用しながら、旋律を作っていきます。まずパッヘルベルの「カノン」をタブレットを使って合奏したあと、各自がその和音進行にあわせたオリジナルメロディを作るために、合奏と同じ鍵盤画面で音を探っていきます。
途中クラスメイトの作品を共有することによって、その人の音楽的特徴を耳と目で吸収しながら、自分の作品作りに活かしていきます。
授業の終盤には見学している教員も驚くような、滑らかな旋律やリズムが工夫された作品が生み出されました。これからも生徒の表現力を豊かに引き出す授業になるよう、ICTを活用していきたいと考えています。
【高校1年生 宗教】
宗教科では高校1年生に研究授業を実施しました。COVID-19でグループワーク等は出来ず、残念ながら講義中心の研究授業となりました。高1では旧約聖書を学ぶのですが、なかでも「ヨブ記」における「義人の苦難」というテーマは、恐らく誰でも考えたことのあるテーマだと思いますので扱ってみました。東日本大震災での7歳の女児の「なぜ」という問いにベネディクト16世が「わからない」と答えたこと、被災した山浦玄嗣氏の著作『「なぜ」と問わない』、NHKドラマ『エール』の「長崎の鐘」(原爆)のエピソードを通して、このテーマについて考えてもらいました。最後の「7歳の女児の問いに自分なりに答えてみよう」という課題を通して、それぞれが深く考えてくれたようです。
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