聖堂の近くのキンモクセイの芳香が漂う10月は「ロザリオの月」にあたります。5月の聖母月と並んで、この時期は、有志の生徒、教員が昼休みに地下のアデルホールに集い、「ロザリオの祈り」を行います。「アヴェ・マリア」への祈りを唱えながら、「薔薇の冠」に見立てられたロザリオの珠(たま)を一つ一つ繰り、静かに黙想をします。
中2の生徒たちは宗教の授業やLHRで、美しいビーズを使って、ロザリオを制作する機会もあり、晃華学園でも馴染みのあるお祈りです。
生徒たちはロザリオをデザインした「お祈りカード」を使い、参加する度に、ばらのシールを貼っていきます。最終日には、聖母マリアをかたどった「おメダイ」がプレゼントされました。5月から皆勤賞で参加していた高3の生徒の「お祈りカード」は、ばらのシールで見事に埋め尽くされていました。
世界各地で今なお続く紛争や侵攻の終結を祈らずにいられない日々が続きますが、
このささやかな祈りが、平和への第一歩だと信じて、続けていきたいと思います。
お祈りの後、生徒たちが歌う聖歌が地下にこだまし、美しく響き合っているのが印象的でした。