2022年度

校長先生のお話しより(2学期始業式)

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投稿日2023/1/16

皆さんおはようございます。40日の夏休みが終了し、今日から二学期が始まりました。皆さん、お元気ですか。

今日私は、物は劣化するから使わなければ、という体験と、皆さんがいただいているタレント、能力との関連をお話しします。

1学期のある日の午後、第三支部の父母の会の会議の見学のために出かけることになっていた私は、保護者の集まりだから、よそ行きの靴を履いていきましょう、と、とっておきの靴を履いて、つつじが丘駅を目指して歩き始めました。ふと足元を見ると、靴の周りに黒いものがくっついています。何だろうこれは、と思いながらなおも歩いていると、靴裏が何だか広がっていくような感じがし、立ち止まって靴を脱いで裏を見ました。さあ大変、縦横にいくつもの亀裂が入り分解し始めていました。このままいくと底が抜けてしまいます。やっとの思いで駅に着いたとき、先ずは靴を買わなければ、と、行先とは反対方向の調布に行き、知っている靴屋に飛び込みました。とりあえず、履ける靴を買って履き、父母の会の会議をしている渋谷区の学校に向かいました。

物は劣化する、ということを私はすっかり忘れていましたが、この体験で思い知らされました。それで思ったのです。物は大切にと考え、あまり使わないでしまっているとそのものの価値を台無しにしてしまいます。それと同じように、私たちひとりひとりがいただいているタレント・能力も同じで、使わなければさび付いてしまい、いざという時に役に立たなくなる、ということを。劣化するのは物だけではなく、獲得したいろいろな技術、思考力や精神力などあらゆることに及びます。そして、人間自身もある年齢から成長が止まったり、新陳代謝が活発ではなくなったりしていきます。人間の場合、劣化ではなく、衰え、老化と言いますが、現象は同じでしょう。

さてこの二学期は、皆さんは、“タラントンのたとえ話”が例えているように、預けられた能力を土の中に隠しておかない、つまり、取っておかないで、思いっきり使い、自分のため、他者のためにもっと役立てられるよう磨いていき、いきいきとした学校生活を送ってください。二学期に行われる文化祭、体育祭は皆さんがタレントを発揮する大いなる機会となるでしょう。皆さんの活躍を期待しています。

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