中学1年生の理科では、昨年度3学期の終わりに「しょう油から塩化ナトリウム(食塩)を取り出す」実験を行いました。
生徒たちは2月の入試休み中にワークシートを用いて、以下の課題に取り組みました。
①しょう油の成分を調べる。
②成分を有機物と無機物に分ける。
③これまでの実験から学んだ塩化ナトリウムの性質についてまとめる。
④しょう油をろ過したり、しょう油の水分を蒸発させたりするだけでは食塩が取り出せない理由を考える。
⑤しょう油から塩化ナトリウムを取り出す方法を考える。
授業内ではまず、生徒が書いてきた課題の内容を共有し、フィードバックした後、実際に実験を行いました。
しょう油を加熱して炭にする過程では、最初は「お煎餅みたいなにおいがする」と嬉しそうだったのが、しだいに煙が出て焦げ臭いにおいに変わっていくと、「もう火を消していいですか?」とこのまま加熱し続けていいのか、不安になっている生徒も見られました。
この実験では加熱操作を2回行うので、生徒にとってはガスバーナーの使い方のよい復習になり、自信をつけた生徒もいたようです。
最後に、実験後の生徒の感想を紹介します。
「とても楽しい実験でした。今まで自分たちが学んできた方法を組み合わせ、一つの物質を取り出すという実験は、とても達成感があり、復習にもなりました。」