高校3年生の演習の授業の合間に、化学実験を通して考える入試問題と題して、未知陽イオンおよび陰イオンの探索の実験を行いました。生徒たちには未知の水溶液が入った7本の点眼びんを渡し、その中に入っている物質を明らかにしてもらいました。使用できるのはユニバーサルpH試験紙のみで、あとは未知の水溶液を混ぜ合わせて反応させることで、どのようなイオンが入っているかを確かめていきます。実験はスモールスケールで1滴と1滴の反応で確かめるため、廃液もほとんど出ません。
生徒たちは今までに習った知識、特に無機物質の分野の知識をお互いに絞りだしあいながら物質の同定をしていました。活発なディスカッションを経て、生徒たちの理解がより深まったであろうことを期待しています。