晃華学園では、信者の生徒、またキリスト教に興味を持つ生徒を中心に、「シャミナード会」の活動を行っております。学期に一度、宗教に関するテーマで映画鑑賞をしたり、食卓を囲みながら分かち合いをしたりしています。
10月28日には、「教会訪問」をテーマに、渋谷にある「カトリック初台教会」のミサに与り、さらに「東京ジャーミイ」(トルコ文化センター)を訪問し、キリスト教とイスラーム教について、理解を深めることができました。当日は穏やかな秋晴れにも恵まれ、生徒のみならず、保護者の方にもお越し頂き、引率教員も含めて、二十数名の参加者でした。
高層ビルに囲まれた初台教会は、天井が高く清々しい雰囲気の聖堂で、ミサではイエスが病者を癒やす奇跡のお話をうかがいました。日本語に続き、英語で話してくださったのも印象的です。
折しもバザーが開催されており、焼きそばやカレー、パンやクッキーなど美味しそうなメニューが並び、活気にあふれていました。教会でランチを済ませ、イスラーム教の礼拝堂「東京ジャーミイ」へ。徒歩25分程度の道のりも、秋の散策にはぴったりのコースでした。
入口でにこやかに出迎えて下さったのは、広報担当の下山さん。熱心なイスラーム教の信徒であり、大変な博識で、イスラーム教の歴史や建築、美術の話(デザインによく登場するチューリップは元々トルコが原産の植物で、一本の茎に一輪の花が咲くことから、一神教のシンボルとされているそうです。)、イスラーム教の特徴(一日五回の祈りや断食など)を熱く語って下さいました。
礼拝堂に足を踏み入れると、まるで別世界!美しいトルコブルーのステンドグラスの装飾、精緻を極めるモザイク壁画に圧倒されました。
見学者も長袖、長ズボンに、女性はスカーフをかぶります。ちょうどお昼の礼拝が始まる時間に見学をさせていただきました。イスラーム教徒の方々が横一列で「クルアーン」(「コーラン」)を朗々と唱え、祈りを捧げている姿には、私たちを厳かな雰囲気に引き込む迫力があります。イスラーム教は本来、「クルアーン」の戒律に忠実で、平等を尊び、他者に開かれた寛容な宗教だということに気づきました。
参加した生徒たちも、「こんな閑静な住宅街に、イスラームの礼拝堂があるとは知りませんでした。」「イスラーム教は昨今のニュースなどで、過激なイメージが先行していたけれど、その先入観が覆されました。」と大いに刺激を受けた様子。自分中心の見方にとらわれることなく、広い視野で物事を考えていく契機となる貴重な体験でした。
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