以下は、中学2年生の生徒が学習旅行によせた文章です。
私は、今回の学習旅行で文化財や世界遺産、日本固有の文化を後世に語り継いでいく大切さや、他者と助け合うことの重要性を感じることができました。
私達、中2はこの旅行前に各自で京都・奈良に関して興味を持ったことについて壁新聞を作り、事前にクラスごとでプレゼンテーションを行いました。今回の学習旅行でも自分が作った壁新聞はもちろん、他の人が作った物についても聞くことができたため、自分の考えに留まらず他者の発表から考えたことを実際に見学する場で、より深く理解することができました。
事前学習のプレゼンの様子
また、私自身は「右京の衰退と左京の繁栄」について調べ、実際に現地を歩いたことで、京都駅周辺の地形の変化、時代や土地による寺院の宗派の違いについて関連付けて考えることができました。
京都を訪れる中で文化財や国宝、世界遺産など普段はあまり見られない“日本の宝”を多く見る機会がありました。私自身、文化財や国宝など今後も大切に保存されるべきものは、厳重な警備のもとで管理され、あまり近くでは見られないというイメージが強く、特に観光客の増加に伴い、こういった文化財を傷つける被害が増えている日本では、近くで見られないものだと考えていました。
しかし、実際に京都に訪れると、間近で見ることができ一体一体の仏像や観音像の躍動感と力強さ、何よりその美しさに驚くとともに感動しました。私は、このような文化財や国宝を間近で見ることが出来るのは、多くの人に見てもらいたいと願う人々の思いがあるからこそであると感じ、多くの人々に守られ、語り継がれている文化財の重要性や後世に語り継いでいくことの大切さを実感することができました。
この学習旅行では個々が責任をもち行動する力も問われ、私は班全員で先々のことを考えて「先に荷物をまとめる」「布団のシーツなどの時間がかかる片付けは朝早く起きて整える」など時間を逆算して行動することが出来たように思います。
班別行動では思わぬハプニングに見舞われるなど予想外のことも多くありましたが、地域の方々の助けもあり、無事宿舎に帰ることができました。
今回の学習旅行で私は、友達との絆、地域の方の暖かさに触れ、学習旅行が様々な方の支えによって成り立っていることを実感することができました。この学習で学んだことを今後の生活に活かし、一つ一つに感謝して日々を過ごしていきたいです。