晃華学園の中学2年生は、学習旅行として京都奈良を訪れます。
その事前学習として、「京都奈良壁新聞」が夏休みの宿題となりました。この課題では、京都奈良に関して、生徒一人一人が自分でテーマを設定し調べ、B4用紙1枚にまとめます。夏休みが明けると、千差万別、様々なテーマに関する新聞が提出されました。
9月半ば、それぞれが作成した「京都奈良壁新聞」の内容についての1分間プレゼンが始まりました。毎朝の朝礼で時間を見つけては、少しずつプレゼンをしていくため、全員が終了するためには1か月以上の期間を要します。しかし、この期間に意味があるのです。
この期間、生徒はほぼ毎日プレゼンを見聞きするのですが、発表者である時だけでなく、オーディエンスとなっている時も、重要な成長の機会となります。オーディエンスとしてプレゼンを見聞きする時、もちろん、自分が知らなかった京都奈良の情報を学ぶことができます。それだけでなく、オーディエンスの生徒全員がiPadを使ってプレゼンを評価することが、成長につながるのです。
評価をする時、【声・アイコンコンタクト・導入】といった3項目について評価し、さらにそれぞれの項目について3段階に分けたルーブリック(評価表)を見ながら得点を入力していきます。iPadでの集計なので、朝礼の短い時間でも、即座に評価し集計することが可能です。評価基準を明確にした上で、約1月半にわたって友達を評価し続ける事で、オーディエンスの生徒は自分自身のプレゼンについて、メタ認知することができ、プレゼン能力を向上させます。
このように、ICT機器を用いて、プレゼンテーションをルーブリック評価することで、生徒たちは自身の表現力・思考力・判断力をメタ認知し、より高いレベルへと成長していきます。
(※晃華学園のICT教育はこちら)
【ICTに関する取り組みの記事】
・授業報告:中学3年生 地学「iPadで低気圧の動きを考える」
・授業報告:高校2年生 地学基礎 授業報告
・授業報告:高校1年生数学 授業報告その2
・授業報告:高校1年生 コラボ授業「囚人のジレンマ」(政治経済×数学)
・行事、ロングホームルーム:中学1年生 職業学習報告その4