今回は、東京司法書士会の先生をお招きして法律教室を開催しました。
前半は、西美栄子先生から契約をめぐるトラブルについてのお話しいただきました。今後、特に大学生になると、ネットショッピングの利用やサクラサイト商法に出会う機会が多くなると思われます。成人前の高校2年生も、夏期休暇前に気を引き締めることができて有意義だったと思います。
後半は、三枝りょう先生からインターネット・SNS利用時のルールについてお話しいただきました。ネット書き込みをする際は、当然ながら責任が伴います。その自覚が足りないと、被害者にも加害者にもなり得ますし、自分の将来にまで影響を及ぼすこともあります。三枝先生は予防司法の立場から、今日得た知識を紛争防止のために役立ててほしい、というお話しで締めくくられました。
講演後は、匿名掲示板での個人情報の書き込みは罰せられるのか、芸能人のゴシップを報道した週刊誌は訴えられないのか等、生徒たちから活発な質問がなされました。
今回のお話しでは、道徳的な「よい・悪い」はもちろんのこと、法律的な「よい・悪い」を意識することが大切だということを学びました。
生徒たちは、困っている友人から相談を受けた際に適切なアドバイスができるよう正しい知識を身につけることや、トラブルに巻き込まれたときには一人で悩まず、周囲の大人や専門家に頼ることが重要だと実感したようです。