先日の2月16日(金)、府中の森芸術劇場にて第34回晃華学園中学校高等学校合唱コンクールが行われました。
晃華学園の合唱コンクールは中学1年生から高校2年生までが参加し、『中学の部』と『高校の部』に分かれ、それぞれの部門で最優秀賞・優秀賞・努力賞が選ばれます。各クラスが熱心に練習を重ねていき、晃華学園で最も盛り上がる行事の中の一つです。コンクール前日の放課後は、各クラスが中庭で練習に励んでおり、普段落ち着いている晃華学園が熱気に包まれていました。
本校の合唱コンクールは、外部の先生をお招きしてそれぞれの合唱の審査を行っていただくという、本格的なものです。
今年度は
審査委員長:佐藤 公孝 先生(国立音楽大学名誉教授)
審査委員 :町田 治 先生(星美学園短大教授/晃華学園小学校卒)
審査委員 :吉田 秀文 先生(群馬大学教授/聖イグナチオ教会聖歌隊指揮者)
の御三方に審査をしていただきました。ご多忙の中、本校の合唱コンクールのために来てくださり、誠にありがとうございました。
いよいよ本番です。
歌う曲は課題曲と自由曲の2曲となっており、課題曲はそれぞれ、、、
中学1年生:Ave maris stella(めでたし 海の星)
中学2・3年生:Bonus est Dominus(主はよきかな)
高校1・2年生:Confitemini Domino(主を讃えよ)
です。どのクラスも非常に良いハーモニーを奏で、練習の成果をいかんなく発揮しておりました。特に課題曲である聖歌のハーモニーは感動的で、歌い終えた後の清らかな余韻が、ホール中に響き渡っていました。その完成度に、私も目頭が熱くなってしまいました。
本番を終え、審査員の先生方が協議に入りました。その間、本校の卒業生で国立音大ピアノ科卒の長谷川ゆきさんと、本校の卒業生で現在本校の音楽科の教員である西山友里恵先生による特別ステージが行われました。お二人の大迫力の演奏に、観客である生徒達は思わず息をのんでいました。
審査が終わり、結果は、、、
・中学の部
最優秀賞:中学3年B組(自由曲『予感』作詞 片岡輝 作曲 大熊崇子)
優秀賞:中学3年D組(自由曲『虹』作詞・作曲 森山直太朗・御徒町凧 編曲 信長貴富)
優秀賞:中学2年B組(自由曲『決意〜二十一世紀に生きる君たちへ〜』作詞 片岡輝 作曲 鈴木憲夫)
努力賞:中学3年A組(自由曲『決意〜二十一世紀に生きる君たちへ〜』作詞・作曲 同上)
・高校の部
最優秀賞:高校2年B組(自由曲『鷗』作詞 三好達治 作曲 木下牧子)
優秀賞:高校2年D組(自由曲『みあげれば宇宙』作詞 工藤直子 作曲 土田豊貴)
優秀賞:高校1年C組(自由曲『次元』作詞 朝井リョウ 作曲 三宅悠太)
努力賞:該当なし
どちらの部門も、優秀賞が2クラス選出されるという結果になりました。生徒たちは結果の発表に一喜一憂しておりました。
審査員の先生方からは
「中学1年生のレベルが高かった。色々な合唱をみてきているが、高校生と比べても遜色ないものであった。」
「呼吸をもっと大切にしてほしい。身体のもっと深いところ、腹の底の方から声を出せると良い。」
「単音と倍音を意識してほしい。単音から声の音程をとって、そこから声に少しずつ倍音を重ねていくように意識すると、声の質がよりよくなるのではないか。」
「全体的に、非常に高いレベルのコンクールとなった。本当は音楽に順位をつけたくないが、順位があるからこそ頑張れたのも事実ではないか。だから発表は行うが、順位に必要以上に落胆せず、自信を持ってほしい。」
といった旨の講評をいただきました。
これらをもとに、高校1年生以下の生徒達には、来年の合唱コンクールに向け再び練習に励んでもらいたいものです。
総括をしていた先生からは、「課題曲が「ラテン語」という壁、そして得意・不得意が混ざっているクラスの団結という壁… いろいろなものを乗り越えて素晴らしい合唱コンクールになりました。おめでとう、そしてありがとうございました。」というお言葉をいただきました。
クラスには様々な「他者」がいます。「他者」とともに手を取りながら、目標に向かって困難を乗り越える経験。この経験が、生徒の未来を支えることになって欲しいと思います。