2025年度

中3国語×技術家庭 「平安時代の装束と襲の色目」

投稿日2025/9/30

中3国語の授業で、平安時代の装束と「襲の色目」について学びました。

平安時代の貴族の女性は衣を何枚も着たため、様々な色が重なりとてもカラフルな装束をまとっていました。その色の重なりのことを「襲(かさね)」と言います。季節などに合わせて工夫し、各々がセンスを磨いていました。そういったことをまずは実際の古典作品(『蜻蛉日記』、『枕草子』、『紫式部日記』、『更級日記』)での描写も参照しながら学びました。
その後、技術家庭の教員が作成したワークシートを用い、「襲の色目」を体験するために色の組み合わせを各自で考えました。

 

ワーク①ではテーマに合わせて色紙を2色ずつ選び、ワーク②では「出衣(いだしぎぬ)」にするために5色の配色を考えました。出衣とは、衣の裾や袖口を御簾(みす)や几帳(きちょう)からわざと出す慣習です。
一部の衣が見えているだけでも彩りがわかり、一人ひとりのセンスが光ります。

 

 

生徒それぞれが工夫して色合いを考えました。
「ファッションには季節感が重要で、また個性が表れるのは今も昔も同じ」ということを感じ取る機会となっていたら幸いです。

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