カトリック教会では、4月20日にイエス・キリストが十字架の死から復活したイースター(復活祭)を祝います。それに先立つ聖週間は、十字架にかけられたイエスの死を思い起こし、人間の弱さ、残酷さに目を向ける時期です。カトリック教会には、イエスが十字架にかけられて死に至る場面までを14の場面に分けて絵画や彫刻などで表した「十字架の道行き」があります。
「シャミナード会」(キリスト信者を中心としたグループ)の生徒のよびかけによって、
聖金曜日に「十字架の道行き」のお祈りをしました。弟子たちに裏切られ、人々からののしられ、十字架の重みに耐えかねて転倒しながら歩むイエスを思い浮かべるのは、つらい気持ちになりますが、一つずつの場面を見ながら皆でお祈りをし、自分の日々の生活を振り返り、自分の中の過ちを見つめるのは、喜びに満ちたイースターを迎える前に大切な作業です。
静けさに包まれた聖堂で、心を穏やかにするひと時を過ごすことができました。
2025年は「聖年」に当たり、互いに赦しや和解することが勧められています。自分の過ちを認め、他者にも寛容の心で接することができますように。