2024年度

第60回 晃華学園高等学校卒業式 学校長告辞

投稿日2025/3/22

武蔵野のこの地にも春が訪れ、なんとなく華やいだ雰囲気が感じられる今日この頃、本日、この良き日に、ご来賓の皆さま、そして保護者の皆さまにご臨席を賜り、晃華学園高等学校、2024年度の卒業式を挙行できますことに、心より御礼申し上げます。

卒業生の皆さんのご卒業に当たって、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。

第60期142名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

ただ今、卒業証書を授与致しました。卒業証書を実際手にすることで、卒業したという実感が湧いてきたのではないでしょうか。晃華学園に幼稚園から通われた方は15年、小学校から通われた方は12年、中学校から通われた方は6年もの間、晃華学園にて学び成長してこられました。そして、今ここに、晃華学園での最終章を終える時を迎えました。

特に中学生高校生の6年間を思い返せば、何といっても大変だったのは、新型コロナの影響を受けた中学2年生から高校1年生頃までの3年間余りではないでしょうか。授業は勿論のこと、さまざまな活動が中止されたり制限されたりしました。マスクをしての体育祭や合唱コンクールなど、本当に大変だったことと思います。でもその困難なことも乗り越えて、「今」を迎えていらっしゃるのです。そうした大変な時代をしっかり乗り越えてきた力が皆さんにはあります。これから出会うであろう困難にも大いに自信を持って取り組んでください。

晃華学園を巣立つに当たって、皆さんは、光り輝く夢や希望や目標をお持ちのことと存じます。夢や希望や目標を持つことは大変素晴らしいことですが、それらをどのように実現するかも、しっかり考えておいてください。

人間は弱いものです。意外と目標実現のためとは逆のことをしがちです。例えば、将来の目標実現のために、勉強しなければならないと思いつつ、ゲームに没頭してしまうことなどがその例です。このぐらいならいいだろう、このぐらいなら気分転換として許されるだろうと、自分に言い聞かせ、ついつい、目の前の欲求に負けてしまいがちになります。将来の目標実現とは相反する欲求をconflicting desiresと言います。将来の夢や希望や目標を本当に実現したいならば、やり抜く力gritを研くことが重要です。いかに有能であろうともやり抜く力gritがなければ、将来の夢は、いつまでも将来の夢で終わってしまうでしょう。

千里の道も一歩より、A journey of a thousand miles begins with a single stepです。目標実現とは相反する欲求conflicting desiresに負けず、やり抜く力gritを研き、将来の夢を現実化すべく頑張ってください。

皆さんの光輝く華となる夢が実現し、神を敬い、人を愛し、マリア様のように正しく強く美しい人となられますよう心より祈念致しております。

ご卒業おめでとうございます。

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