高校の英語の教科書は、1レッスンの英文がおよそ800語です。多くのレッスンは4つのセクションに分かれており、1セクションはおよそ200語です。大学入試に出題される文章は短いものでも500語前後ですから、教科書も内容によってはあまり細かく区切らずに扱うことが必要だと考えています。
そこで、高校2年のコミュニケーション英語Ⅱでは教科書の1レッスンを通して読む授業を行っています。生徒たちは聞き取りや音読、暗唱、要約など、さまざまな活動に取り組みながら、レッスン全体を繰り返し読むことになります。
先日の授業はレッスンの3周目(ラウンド3)で、英語の質問づくりを行いました。各自が深い読みを促す英語の問いをつくり、2人のクラスメートに答えてもらいます。
いかにテキストの理解を深める質問をつくるか、またその質問にどんな答えを返せるか、生徒たちは真剣勝負を楽しんでいるようでした。ワークシートのコメント欄には「新しい気づきがあった」「内容が分かるようになった」などと書かれていました。
次の時間は4周目(ラウンド4)で、エッセイ・ライティングを行いました。レッスンのテーマである仏像の顔の解釈について、自分の意見を英語で書き、クラスメートと交換して読み合いました。
英文を書く前に日本語で思考の整理をし、考えたプロットをもとに他の人と意見交換する時間を取りました。最初から英語で書くよりも説得力ある文章が書けていたようです。教科書で使われていた表現が流用できることに気づく生徒も多くみられました。
レッスン全体を繰り返し読むことについて、生徒からは、概要を掴んでから細かい部分へ進むことにより、内容を理解しやすくなる、という感想が聞かれました。また、一つの課題に多くの時間をかけることで、話し合いの時間を十分に取ることができ、「みんなでがんばろう」という雰囲気が出てきていると感じます。
10月27日(土)に行われる学校説明会・入試説明会では、10時より全授業の授業公開を実施します。
10月27日(土)は、晃華学園の授業の様子をぜひご覧ください。多くの方のご来校をお待ちしております。(申し込みはこちら)