おはようございます。
この学校に来て一年目の時、朝礼や終礼の仕方を教えてくださった先生から言われた言葉が今でも強く印象に残っています。
それは、「もし朝礼で祈りもせず、聖歌を歌わないような生徒がいた場合は、学校が大切にしているものだから、みなさんも大切にしてほしいと呼びかけましょう」というものでした。
これまで祈りや聖歌になじみのなかった私にとって、とてもシンプルでわかりやすく、この学校の考え方を示していただいたように思います。
それから、祈りや聖歌でしっかりと声を出すことはもちろん、日頃から人の大切にしているものは大切にしようと意識するようにしています。
意識せずとも、そのような気持ちを持っている人はすでにこの学校には多いかもしれません。
少し前のことになりますが、予定していた食事の時間まで、ある先生と百貨店で時間をつぶしていました。
百貨店のブランドコーナーを見かけたときに、私は自分が大切にしている財布の話をしました。
社会人になってから自分へのご褒美ということで、ブランド財布を結構がんばって買ったんだ、なんて話をしながら、予定の時間に近づいたので食事場所に向かおうとした時、その財布がどこにもないことに気がつきました。
私は絶望感と虚無感に襲われ、普段部活などで「諦めるな!」とか言ってるくせに、早々ともう見つからないと諦め、食事場所に向かおうとしました。というより、帰ろうとしました。
すると、一緒にいた先生が、やれるだけのことはやりましょうよと言ってくれ、警察に紛失届けを書きに行き、百貨店の立ち寄った場所全てに戻りました。
結果、途中に立ち寄ったカフェに落とし物として届いていました。
私は大切な財布が見つかったことと、自分の物ではないのに一生懸命探してくれた先生の優しさに感動しました。普段は全く見せない優しさでした。
私の周りには私が大切にしているものを大切にしてくれる仲間や生徒たちがたくさんいると感じています。
晃華学園でそういう人達と共に生活する中で、「人が大切にするものは大切にする」という心が私も含め、みなさんにも自然とはぐくまれていけばいいなと思います。
(ランニングマン)