晃華の教育を受けて

晃華の教育を受けて

晃華学園だから気づけた
社会の多様さと自分の使命

晃華学園だから気づけた
社会の多様さと自分の使命

西村萌(にしむら・もえ)さん
東京大学教養学部4年(2019年2月現在)

晃華学園はとても温かみのある学校です。私は小学校からお世話になりましたが、人格形成においてとても大切な中高6年間に、本当にたくさんのことを学び、経験させていただきました。
ほぼ毎日、開門から閉門まで学校にいたように思います。課外活動は、活動日が重ならない聖歌隊と硬式テニス部の2つに所属。休み時間や放課後には、授業で疑問に思ったことを質問するために職員室に行っていました。晃華学園の先生方は、こちらが求めればそれ以上に返してくださる先生方ばかりです。
勉強はもちろん、部活、委員会、学校行事など、毎日、最終下校の直前まで友人と一緒にさまざまな活動に打ち込むことができたのは本当によい思い出であり、人として自立し強く生きるための基盤をつくってくれたのではないかと感じています。
特に、年に何度か催された、多方面で活躍されている卒業生や外部講師の方をお招きしての講演会が、私の視野を大きく広げてくれました。とりわけ、国際社会が抱える課題の解決に取り組んでいる方のお話しを聴く機会がたくさんあり、そのことが、貧困や人権侵害などの問題に関心を持つきっかけとなりました。
全校生徒で取り組んでいるアデル献金(経済的な理由で学校に通えないフィリピンの子どもたちに学費を送る活動。教育を受け、自らの力でよりよい社会をつくる人を育てることをねらいとしている)にも、意義を感じていました。そこで、高校2年生では福祉委員長を務め、どうすればみんなが主体的に支援活動に参加できるか工夫をしました。
高校卒業後は東京大学で国際関係論を学びました。大学在学中に、日本国内にも貧困や格差などの社会問題があることに気づき、制度面から解決したいと考えて、春から経済産業省で働くことにしました。
晃華学園では「ノーブレスオブリージュ」について考える機会が多くありました。だからこそ、進む道は違っても、何らかの方法で人のため、社会のために働きたいと思う友人が多いのではないかと思います。
(2019年2月14日取材)

親身になって指導してくれた恩師
個性と自立心が育まれた6年間

親身になって指導してくれた恩師
個性と自立心が育まれた6年間

高橋芽生(たかはし・めい)さん
東京農工大学農学部4年(2019年2月現在)

私は中学受験を経て晃華学園に入りました。課外活動では放送研究同好会に所属し、朗読の練習や放送劇の制作を行いました。高校2年生の時にはS.C.に所属し企画の提案から実現までを経験しました。
東京農工大学に進学してからは応用生命化学を専攻し、きのこの持つ植物細胞壁分解酵素についての研究を行いました。研究の一環としての実験は、思い通りに進まないことも多いですが、勉強の毎日で探究心を掻き立てられます。大学卒業後も東京大学大学院で継続して研究をすることになっています。
私が生物学の研究に取り組むようになったきっかけは、中学時代の生物の授業です。今で言うアクティブラーニング形式の授業で、生徒自ら考えることを促し、生物学の面白さや深さに気づいてもらいたいという先生の配慮があったのだと思います。
大学には推薦入試で合格しました。推薦書、調査書及び志望理由書とセンター試験の結果で合否が決まるものでしたが、志望理由書には決まった形式がなく、どう書いたらよいか戸惑いました。それでも、先生が長い時間をかけ懇切丁寧に私のアピールポイントを引き出し、文章の添削をしてくださったおかげで、無事合格できました。
普段も、わからないことがあればすぐ質問に行き、職員室前で最終下校の時間まで教えていただくなど、親身になってご指導くださる先生ばかりなので、受験勉強まで学校で済ませることができました。
中高を卒業してしばらくたった今、晃華生に共通しているなと感じるのは、個々が自立しつつ、互いに協力し合うことができる点です。中高では、年に数回行われるミサをはじめ講話を聞く機会が多く設けられており、終了後にふりかえりを作成していました。それにより自分を見つめると同時に、同級生のふりかえりを共有することで自分とは違う価値観や思想を持つ他者を尊重するようになったのではないかと思います。
人間形成に重要な6年間を恵まれた環境の中で過ごすことにより、志を共有し互いに尊敬し合える生涯の友と出会うことができました。
(2019年2月22日取材)

※所属などの情報は、取材時のもの

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