晃華学園中学校高等学校は杏林大学と高大連携協定を締結しています。今回は、インドの大学から杏林大学に3週間の短期留学で訪れている学生たちが、晃華学園を見学に来ました。
O.P.ジンダルグローバル大学はインドでトップレベルの私立大学で、特に法学や国際関係学に強い大学です。訪れた短期留学生18名は、法学、経済学、心理学などさまざまな分野を専攻する学生や大学院生でした。日本の女子教育について知りたい、日本文化を体験したいということで、主に授業や部活動を見学していただきました。
最初に、中学生の調理実習を見学しました。今日のメニューは煮込みハンバーグ、粉ふきいも、コンソメスープです。粉ふきいもは日本の伝統的なジャガイモ料理です。ジャガイモになじみがある留学生たちも、ひと手間かけた料理に興味津々で、味付け方法などを尋ねていました。見学した男子学生は、「女子だけでなく、男子校でも日本では調理実習を行うのですか?」と質問していました。どうやら、インドでは男子中学生は調理実習をしないようです。ある女子学生は、「インドでも調理実習は一応ありましたが、危ないので火を使わない料理がメインでした」と話していました。

続いては生物の授業。玉ねぎの細胞を染色した後、顕微鏡で観察する授業でした。インドでも同じ内容の授業を受けたことがあるとのことで、より深く興味を持ったようです。生徒のプレパラートのピントが合うと、あちこちから「見えた!」と声があがりました。生徒達がiPadで顕微鏡の視野を撮影している様子を見て、「iPadで顕微鏡内の撮影ができるのですか!?」と驚いていました。

続いて、書道の授業では小筆で俳句を書く練習を見学しました。留学生は杏林大学内のプログラムとして書道を体験していましたが、小筆のかな文字は初めて目にしたようで感激していました。
部屋に戻って休憩していると、「留学生とお話したい!」と高校生が控室をたずねてきました。「インドのどの地域からいらしたのですか?」「どんな学問を専攻していますか?」といった話を英語で交わしていました。

次の部活動見学では居合道同好会を見学することになっていましたので、部活が始まるまでの時間に、和装についてのミニ講義を行いました。日本の着物は反物から直線縫いで作るので、洋服のように曲線で布を切り出すことはありません。インドの方たちが地元で着ているサリーも、絹でできた何mもある長方形の布を体に巻きつけて着用します。ボタンやファスナーといった留め具を使わないところも着物と似ています。そこで、反物や着物を見せながら、着物の特徴を説明しました。また、男女の着付けの違いや、着付けで使う帯締めが日本刀の「下げ緒」という紐から派生していることなど、居合道同好会の生徒達が身に着けている袴や刀にも関心を持ってもらえるように解説しました。

着付けの説明をしている最中に、先ほどの高校生たちが「もっとお話したい!」と再登場。そこで急遽、生徒をモデルとして浴衣の着付けを実演しました。

さて、いよいよ居合道同好会の見学です。武道特有の張り詰めた空気の中で、高校2年生が演武を披露しました。その後、木刀を使った体験の時間を設けました。木刀を手にした途端に、学生たちが楽しそうに木刀を振りかぶります。「にっぽんのチャンバラを体験できる!」と大興奮でした。

最後に、天文同好会のプラネタリウムを見学しました。日本は世界中のどこよりもプラネタリウムが多い国です。生徒達は今日のために、オリジナルの解説原稿を作って練習していました。O.Pジンダルグローバル大学はインドでも北寄りの地域にある大学で、緯度は奄美大島とほぼ同じです。そこで、彼らに馴染みがあると思われるカシオペヤ座や北斗七星、さそり座について紹介しました。暗闇の中でスラスラと星や星座の名前を説明している様子に、学生たちは感心していました。


今回の交流会では、他にも多くの教科の授業を見学しました。どの教室を訪れても、生徒達が元気に挨拶し積極的にコミュニケーションを取ろうとして、晃華生の明るい人柄が溢れていました。たとえ日本語がわからなくても、晃華生の気さくな人柄、家庭的な雰囲気、学業や部活動に熱心に取り組む様子などがしっかりと伝わったと思います。双方にとって、視野が広がる貴重な体験となったことでしょう。