皆さん、おはようございます。
いよいよ、合唱コンクールの練習が始まりますが、なぜ、私たちはクラスごとに合唱コンクールの練習をするでしょうか。合唱コンクールそれ自体は40年ほど前から毎年(コロナ禍の時代を除いて)実施されています。
歌がうまくなるため、合唱がうまくなるために練習するように見えますが、真の目的は、合唱という共通経験を通して、その構成員間の絆を強くすることにあります。40年前の先生方が、絆を強くするということに合唱が大いに役立つことを経験的に分かっていらっしゃっていたということは大変尊敬すべきことです。
今ここに『人間関係を支配する「ダンバー数」のすごい力「組織と人数」の絶対法則』という本を持ってきました。この本によりますと、合唱は絆づくりにおいて、最も有効な共通経験であると記されています。
この本では、その組織のミッションを達成するためには、それぞれ最適な人数があるといっています。最も信頼して遂行しなければならないミッションを達成するための人数は5人です。いわゆる5人組、5人のチームで仕事をすると意思疎通も円滑にうまくことが運ぶといわれています。話し合いの場でも、7,8人ぐらいになってくると、なかなか一つにまとまらず、3,4人のグループが2つできてしまいます。
ダンバー数は、5の3倍の数からできています。5人、15人、50人、150人です。ダンバー数は、最も親しい友人5人、親友15人、良好な関係の友人50人、友人150人という人間関係を示しています。晃華学園中学校高等学校の1クラスの人数は良好な人間関係を保持できる40人、晃華学園中学校高等学校の1学年の人数が、150~160人というのは、1人の人が把握できる合理的で最大の人数ということになります。おそらく皆さんは、中学3年生ぐらいになると、自分の学年の150人のすべてを友人として知っているという状態になっているのではないでしょうか。先生方も、自分の担当学年の生徒さんについてはすべて認識しています。これが晃華学園中学校高等学校の素晴らしいところです。指揮者がオーケストラを指揮する最大の数は150人です。これ以上の人数になるとそれぞれの楽器の音が聞き取れなくなるといわれています。
科学的にも証明されている合理的な人数による組織で、その構成員間の絆を強くする合唱コンクールの練習に大いに励んでください。合唱コンクールの本番を楽しみしています。