2024年度

東京大学に推薦合格したOGによる対談!

投稿日2024/8/19

晃華学園では、国際理解教育や探究論文に関する活動を全校生徒に向けて発表する、「生徒活動報告」を年に数回行っています(生徒活動報告会の詳細はこちら)。

2024年度1回目の「生徒活動報告」は特別企画として、東京大学に推薦合格した大学2年生と1年生に、在校生の前で対談してもらいました。

実は二人とも「生徒活動報告会」のOG。一人の卒業生は「ハンディポッド」という、微生物や植物など、自然の力のみで汚水を浄化処理できる装置についての普及活動や研究を4年間行いました

初代ハンディポッド

他にも、受動喫煙問題を解決するためのワークショップや、「全日本高校模擬国連大会」にも出場。これらの活動を、「生徒活動報告会」で発表してきました。

模擬国連での表彰状

もう一人の卒業生は、「持続可能な書道」を目指して「書道×SDGs」という枠組みを構想する中で、「バナナペーパー」という紙に出会います。バナナペーパーは、アフリカ・ザンビアのオーガニック畑のバナナの茎の繊維に、古紙または認証パルプを加え、日本の和紙技術を用いて作られた、人にも地球にも配慮したフェアトレード製品です。この卒業生はバナナペーパーの普及活動を2年間行いました。そしてこの活動を「生徒活動報告会」で発表してきました。

当時のポスター

そんな「生徒活動報告会」OGの二人が課題解決に向けた活動を始めたきっかけや、コロナ禍でも活動を続けられた原動力を知ることは、在校生にとって大きな刺激となるはずです。

そんな狙いで始まったこの対談。卒業生二人は社会の授業や、部活動などの学校での学びが活動のきっかけになったこと、また、相談に乗ってくれる先生、あるいは協力してくれる仲間がいたからこそ、活動を長期間続けられたことを共通点として話してくれました。
さらに、活動をふりかえる中で、「人生の中で何を成し遂げていきたいのかという軸」が明確になったからこそ、自由度の増した大学生活でも、新しいことにどんどん挑戦していけると語ってくれました。

対談の最後、二人は在校生にむけて次のようなメッセージを残してくれました。

「課題解決に向けた活動でなくてもいいから、部活動でも何でも、自分の興味があることをやって欲しい。間違えたら何度だってやり直せばよい」
「思っていることがあるなら、その思いを仲間に、そして先生に伝えて欲しい。」

行動と思い、それぞれを大切にする二人らしいメッセージとなりました。

今、何かに挑戦したいと考えている人、あるいは現在活動中で何らかの「壁」にぶつかっている人、そして、自分の活動をどのように位置づけて良いのか迷っている人、そんな全ての生徒の皆さんにとって有意義な対談となったのではないでしょうか。

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本校でSDGsに関する活動が始まったのは2016年。「全日本高校模擬国連大会」に参加した当時の高校1年生が基調講演でSDGsを知り、本校の教育との親和性を強く感じて「校内で啓蒙活動を始めたい」と提案したことから始まりました。
あれから8年。「国際的な課題を解決したい」。そんな思いと行動のバトンが、次の世代に引き継がれていく瞬間に立ち会えたような気がします。

なお、現在、小学5年生、6年生向け「授業体験」の申し込みを受け付けております。「授業体験」の中には、「SDGsのプロジェクトを立案してみよう」という、今回の対談ともかかわる内容も。お申し込みはこちら

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関連記事①:生徒活動が連携した脱プラスチックを目指す文化祭(ページ終盤で卒業生について語られる)
関連記事②:東大に推薦入試で合格、いったいどんな生徒? 書道と環境問題への意識をつなげて論文作成
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