「OriHime」というロボットをご存じですか?スマートフォンやタブレットを使って遠く離れたところから操作でき、ロボットが見聞きした状況を受信することで、あたかも自分がその場にいるかのような感覚を味わえる「分身ロボット」です。ちょっと不思議な面持ちの上半身のロボットを、テレビやSNS、新聞記事や店頭などでご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
OriHime にはカメラ、スピーカー、マイクが内蔵されていて、離れたところにいる人と会話をしたり、腕や首を動かして感情を伝えることもできます。たとえば病気やケガなどの事情で通勤・通学ができないときに、OriHimeを学校やオフィスのデスクに置くことで、授業や会議に参加したり、周囲とコミュニケーションをとることができます — このロボットをつくっている株式会社オリィ研究所の共同創設者で、取締役最高執行責任者(COO)の結城明姫(ゆうき あき)さんは、晃華学園中学校高等学校の卒業生です。
OriHime を「肉体的・物理的制限に悩む世界中の人に届けたい」と語る結城さんは、「福祉×ロボティクスでバリアフリーの世の中を実現することを目指し」ています。彼女の思いがいっぱい詰まった記事を是非ご一読ください(記事はこちら)。(記事提供:四谷大塚/教育情報誌「DreamNavi」2020年5月号)