2019年度

「私は教科のここが好き!」その⑪(中学進路通信)

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投稿日2019/12/27

晃華学園では、進路指導の一環として全学年でオリジナルの進路通信を発行しています。

学習に対して前向きに取り組んでもらうため、今年度は中学生の進路通信で『私は教科のここが好き!』というシリーズを企画しました。
これは、教員が自らの担当教科の好きなところを紹介し、学ぶことそのものの楽しさを実体験を交えて紹介することで、楽しんで学習に向かう姿勢の大切さを伝えていこうというコーナーです。

今回は、中学1年生の数学の教諭からの寄稿です。


 

数学科の○○です。

私は中学時代、数学が得意だったわけではありません。数学の教員になるくらいなんだからそんなことないでしょと思うかもしれませんが、数学の定期試験はいつも学年平均点前後でしたし、くだらない計算ミスを繰り返し、授業の内容を理解するのに時間がかかり、再試験に呼ばれ怒られたこともあります。でも、周りの友達と教え合いながらなんとか食らいついていた結果、高校生になると次第に数学が解けるようになってきて、気が付けば得意科目と言えるくらいの成績になってきました。(※私の出身学校では先生に質問に行くことを禁止されていたので、友達同士か自分自身で解決するしかありませんでした。その点晃華は本当に恵まれていると思います。)

そんな中大きな転機になったのは、大学の学部説明会に参加したときのことです。そこで、「数学は全ての自然現象の礎になっている。」という言葉を聞いた私は、「世の中の色々な現象が数学を用いて説明をすることができるなんてスゴイ!」と純粋に驚かされ、興味を持ちました。そして数学の道を選んだわけです。正確には応用数学(数学を利用して世の中の自然現象を解明する)の道です。

そして大学ではサメと魚のような「食べる-食べられる」の関係にある2種の個体数の変化の仕方や、高速道路における渋滞のメカニズムなどを、数学を用いて分析する研究をしました。以下がそれです。

みなさんの食卓に新鮮な野菜や魚が並ぶのも、欲しいものが買えることも、スマホで友達とやりとりできるのも、電気や水道などを使えるのも、数学を土台にした物流システムや通信システムが構築されているからです。これで、「数学なんてなんの役に立つの?」なんて言うことはありませんね。みなさんもぜひ身の回りにある数学を探してみてほしいなと思います。

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