2019年度

「私は教科のここが好き!」その⑩(中学進路通信)

投稿日2019/12/26

晃華学園では、進路指導の一環として全学年でオリジナルの進路通信を発行しています。

学習に対して前向きに取り組んでもらうため、今年度は中学生の進路通信で『私は教科のここが好き!』というシリーズを企画しました。
これは、教員が自らの担当教科の好きなところを紹介し、学ぶことそのものの楽しさを実体験を交えて紹介することで、楽しんで学習に向かう姿勢の大切さを伝えていこうというコーナーです。

今回は、中学1年生の理科の教諭からの寄稿です。


 

こんにちは、理科の○○です。今年の中1では物理化学を担当しています。
私の感じている理科の魅力は山ほどあり、何から書けばよいのか、迷ってしまいました。今回は1学期の授業で扱った、「光」と「視覚」について書いていくことにします。

皆さんは、自分自身の感覚に裏切られたり、感覚を信じられなくなったりした経験はありますか。例えば、私は小さいころ、移動中の車の中から見上げた月が、まるで自分に付いて来るように見えて驚いたことを覚えています。またあるときは、眼で周囲の様子を知ることができて、しかもそれが手で触って確かめられる事とずれないことも、しばらく不思議に思っていました。手で直接触った感覚には納得していたのですが、触ってもいない遠くのことをなぜ感知できるのか。他にも、光の三原色はなぜ赤緑青なのか等々。考え出すと、きりがありません。

これらの疑問の中には、理科・科学を勉強すると理解できるものもあります。月が付いて来るように見える現象は、月と地球の距離で説明することができます。自分が地球上で数km移動しても、月と地球が約380000km離れていることに比べると、移動距離はとても小さな違いとなります。そのため、自分の眼では月と自分の位置関係の変化に気づけず、付いて来るように見えてしまうのです。そして、離れた物体を眼で見られることについては、1学期に勉強したとおり、光源からの光が物体の表面で反射して自分の眼に届くためです。
その一方で勉強すればするほど、私にとって謎も増えていきました。光の正体は何か、ということを高校物理で勉強したときに、「光は波であり粒である」という記述と遭遇しました。波かつ粒とはどんな現象なのか、未だに体感はできていません。他にも、眼の網膜に届くのは光と色の情報だけなのに、なぜそれを「形」として認識できるのか、脳はどんな処理をしているのか、という疑問も未だに自分の中では解決していません。

科学的な疑問は、勉強して解決することも、より謎が深まっていくこともあります。そして、謎が解決したときや、謎が増えていったとき、自分を取り巻く世界の見方が大きく変化します。私にとっては、世界がより奥深く、色鮮やかに見えてくるような感覚になります。この感覚が忘れられず、私は今も理科に関わり続けているのだと思います。ぜひ、日々周囲と取り巻く現象に疑問や興味を持ってほしいです。

さて、光の三原色が赤緑青である理由ですが、これは物理ではなく生物を勉強することで謎を解くことができます。皆さんにとって理科は4分野に分かれていて、それぞれ独立しているように思えるかもしれません。しかし、実際は複数分野を学ぶことで見えてくることも沢山あります。ぜひ、理科の4分野それぞれを楽しんで勉強してほしいです。

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