今年度の生徒特殊活動の一環として、中学2年生がハンディポッド作成に取り組みました。
ハンディポッド作成中の生徒の様子
晃華学園では、国連が採択したSDGs(持続可能な開発目標)に関連した活動を広げています(※晃華学園のSDGsに関する活動はこちら。生徒によるSDGsの説明はこちら)。このハンディポッド作成は、SDGsのNo.6『安全な水とトイレを世界中に』という目標をテーマに行われています。
そもそも、ハンディポッドとは、電気を使わずに低コストで汚水を処理できる装置のことです。無酸素状態での嫌気処理と、ホテイアオイの根の浄化作用を活用して、汚水を処理していきます。
ハンディポッドの仕組み
カンボジアにあるトンレサップ湖では、多くの人が湖上での生活を余儀なくされています。この地域にはトイレの設備が整っておらず、汚水で湖を汚してしまうため、病気が蔓延する原因の1つとなっています。 この対策として、国際NGOのWater Aidでは「ハンディポッド」と呼ばれる簡易トイレを作成し、「トイレを使うこと」の普及活動を行っています。(トンレサップ湖に住む人々は「お金をかけてトイレを買う」という意識が無いため、低コストのトイレの提供と、「トイレを使う意義」を伝えるワークショップを同時に行っています。)
晃華学園ではWater Aid Japanと連携し、ハンディポッドを実際に作ることを通じて、水に困ることのない日本に住む生徒達に、世界で起きている水問題に関心を向けてもらうというプロジェクトを行っています。
中学2年生たちは1学期に集まって以降、以下のような手順で作業を進めています。すでにハンディポッドは完成し、文化祭での展示も行いました(その際の生徒の文章はこちら)。その後、「汚水を実際に処理できるかどうか」という実験を実施しました。
このハンディポッドに関わる取り組みを行っている間、中学2年生の生徒達は、カンボジアの水問題を「自分事」としてとらえます。「人のために、人と共に生きる“光り輝く華”に」を育てたい生徒像に掲げる、晃華学園らしい取り組みと言えるでしょう。
実は、Water Aid Japan公認のハンディポッドは、この晃華学園で作られたものが日本初。従って、作成の過程や、実験結果は非常に貴重なデータとなります。
12月22日の第3回学校見学会では、ハンディポッドを作成した生徒たちによるプレゼンテーションが行われ、作成の過程や実験結果等を報告します。お申し込みはこちら。