ある日の中学1年生。現代文の授業は、10分間読書から始まります。
どの生徒も本に集中し、静かに時間が流れていきます。読書記録をまとめる時には、読書ノートとともにタブレット端末も活用しています。
「自分の世界に入れるし、良い気晴らしになる」「1日3冊読む日もある」「目標1年300冊」「タブレットでまとめるのは小学校からやっていて慣れている」
読書について、生徒はいつもいろいろな感想を聞かせてくれます。
文化祭の「教科展示の部屋」では、毎年国語科からも生徒の学びの成果をご紹介しています。
今年度の文化祭では、中学1年生の「推薦図書ポップ(現代文)」「古典多読ポップ(古典)」「百人一首(古典と書写の連動)」中学2年生の「文豪新聞(現代文)」「論語プロファイル(古典)」を展示しました。
制作を通して、生徒は国語の学びへの関心を深めていきます。
中1生徒の感想をご紹介します。どれも素敵な感想ばかりでした。
「ポップを見るだけで本の内容が分かるように工夫した。」
「昔の絵の良さや文章から感じたことが伝わるようにと思いながら絵を描いた。」
「納得のいく字配りができるまで何度も書き直した」
「試行錯誤を楽しみながら制作に取り組めた」
国語は物事を考える原点となる教科です。国語科では、中学校の早い段階から、読書やグループ学習などの多様な形で、考え学ぶ場を設けています。
生徒はこれらの学びを通して、多様な発想力、ねばり強い思考力、豊かな表現力を身につけていき、高校進学後そして卒業後の、より高度な学びに対応する力を養っていきます。