先日のロングホームルームで、第1回目の職業を考える取り組みを行いました。自分はどのような人生を送りたいか、職業について知り、考える機会を、2、3学期も何回か設ける予定です。夏休みには「職業インタビュー」の課題を出しました。ご両親や知り合いの方などに、お子さんがインタビューに行くと思います。どうかご協力を宜しくお願い致します。
社会に出て働くことの縮小版が、家庭でのお手伝いです。入学前説明会での私の話を覚えていらっしゃるでしょうか。何か1つ、家庭でお手伝いの役割を決めて実行して欲しいと言いました。先日、生徒に聞いたところ、「役割が決まっている」が62%、「決まっていない」が38%でした。また、お手伝いの頻度は「毎日している」が30%、「している日の方が多い」が31%、「していない日の方が多い」が37%、「全くしない」が2%でした。約6割の生徒はそれなりに実行しているようですが、4割はまだ親に支えてもらうだけのお子様状態に近いようです。また、「普段はしているが、試験前はやらない」という回答も見られました。自分の仕事がどんなに忙しくても、食事の用意や洗濯など、毎日の生活のためにやるべきことは待ったなしであります。自分の都合のいいときだけではなく、毎日決められた役割をこなすことが重要なのだと思います。
実はお手伝いの状況は、学力にも差となって表われていました。私が担当している数学期末試験の平均点を調べてみると、お手伝いを「毎日している・している日の方が多い」集団と「していない日の方が多い・全くしない」集団では、前者の方が10点以上高く出ました。お手伝いしている人の方が、時間はとられているはずなのに…。やるべき課題に取り組む習慣が身に付いているからでしょう。お手伝いを通して、周囲を思いやる気持ち、仕事を対する責任感、マルチタスクをこなす力が養われます。夏休みにはお手伝をしっかりやって下さいね!