海の日の3連休は、ちょうど細い月が西の空に見える時期にあたりました。
三日月よりも細い月と金星が並んで明るさを競っていましたので、 タイムラプス動画にしてみました(30分間を約12秒に縮めました)。
月の左半円が薄く見えているのは、地球照といいます。地球に当たって反射した光が月面に届き、かすかに光って見える現象です。新月直後は、月から見れば満月ならぬ満地球状態ですので、地球の光がしっかり届くというわけです。この地球照は、三日月ぐらいの細さの月のときまでが見ごろですので、細い月を見かけたら、月の輪郭にも注目してみてくださいね。
ところで、今年の夏は、金星以外にも惑星が南の空に大集合する珍しい年です。
調布飛行場や晃華学園の校庭から見た星空を、1枚にまとめてみました。写真のさらに左側には、火星も昇ってきています。
惑星は時期によって見える位置が変わるので、みなさんが見たときにはこの写真とは少し違っているかもしれません。
また、7月31日は火星との距離がとても近くなる日です。その距離わずか5759万km。もちろん、急に離れるわけではありませんので、9月に入っても真っ赤に光る火星を楽しむことができます。
暑さがこたえる熱帯夜、南の空を眺めて涼んでみませんか?
記事内の写真は、校内の廊下に印刷して展示しています。学校見学会にいらした方、3階の天体写真ギャラリーもぜひご覧ください。