3月3日(土)のLHRの時間に、SC主催の教養講座が全校で開催されました。
教養講座は
1 授業中では聞ききれない先生方のお話を聞きたい
2 生徒が楽しみながら人生において役立つ教養を身につけられる場を作りたい
という2つの目的のもと、普段授業を受けている先生からお話などをうけるというものです。主催はSCという組織で、いわゆる生徒会のような生徒団体です。SC委員から「教養講座を開催したい!」という声が上がったのをきっかけにスタートし、今年度で4回目となります。
生徒は先生方が開く講座の中から、自分の興味にあったものを受講することが出来ます。いつもの授業とは違った講座の雰囲気に、生徒達もワクワクしているようでした。当日の様子をご紹介します。
家庭科教員による浴衣着付け講座です。
着付けだけではなく、浴衣の構造やたたみ方まで指導を行います。和服を着ると生徒達は自然と笑顔になり、参加生徒はとてもいい時間を過ごしておりました。
こちらは社会科教員による歴史上の女性に関する講座です。普段の授業とは異なり、あえてフランクな表現を用いることで、歴史上の女性の心情を身近に感じてみようという内容でした。歴史上の女性の活躍を、同じ女性である生徒達は関心を持って聞いていました。
こちらは芸術科教員による、ディズニーランドでアルバイトをしていたときの体験談を紹介する講座です。ディズニーランドで実施されている安全面の対策や、サービス徹底の精神に関する話がなされました。
数学科教員によるスポーツとメンタルに関する講座です。「認知の歪み」という概念と、試合中の精神の安定のさせ方に関する内容でした。運動部の生徒達が多く参加しました。
こちらは国語科教員による坐禅の講座です。少人数で、熱心に取り組んでいました。普段の学校の生活に坐禅を取り入れることは難しいでしょうが、心がざわついていると感じたら呼吸を意識してほしい、という話がなされました。
理科教員による星景写真の撮り方の講座です。真っ暗な部屋で明るい写真を撮ってみよう、という試みを生徒と一緒に行いました。写真は各種設定をどのように変更すれば良いか、について説明している様子です。
国語科教員による江戸時代の文献を読む講座です。パズルのように、くずし字の解読を楽しんでいました。
こちらは教員有志によるコンサートの様子です。ジョージ・ガーシュウィン生誕120年を記念して行われました。
曲目は『サマータイム』『I Got Rhythm』で、その他ジャズのスタンダードナンバーも演奏されました。ベースを演奏する英語科のピーターソン先生は、実は元グレン・ミラー楽団所属のプロのベーシストで、当日はそちらでの貴重な体験談も語られました。
社会科教員2名による歴史コラボの講座です。晃華学園の取り組みの一つであるコラボ授業の要素を、教養講座にも取り入れてみた、と話しておりました。
内容は「様々な愛の形」。歴史上に残る様々な愛の形に関して、日本史/世界史の両方の視点から語られました。
こちらは、英語科&国語科教員のコラボでの「文字」に関する講座です。文字というものは、それ単体では存在することができません。何で書くか、何に書くか、どこに書くか、どのように書くか… それらを全てを組み合わせて初めて文字というものが存在します。そういった意味で、文字はどのように成り立っているのか、日本とイギリスを例に挙げて解説する内容でした。
教養講座自体が生徒達から生まれたことから分かるように、この学校には、受験のための知識だけなく、教養を求める文化が根付いています。
受験のためだけに学ぶのではなく、世の中で起きている様々なことにアンテナを張り、自らの力を伸ばしていく。そして、養った力で他者を助ける。晃華学園の学びは、そんな豊かな人間性につながっていくのです。