今回は、実際に生徒がどんな発表をしてくれたのかを紹介します。
まずは、こちらのグループ。説明に合わせ、グラフ描写アプリの「Geogebra」を用いてリアルタイムに図を描いています。
こちらのグループもiPadを活用。さすがデジタルネイティブ世代だ、と感心してしまいます。写真は、sinθ=sin(π-θ)の説明をしている様子です。
こちらのグループは、チャイムなど効果音やBGMを駆使し、あたかも授業中の教室であるかのように演出。先生役と生徒役にわかれ、説明が進んでいきます。よく考えると、授業中の教室で授業中の教室を再現するって、なかなか面白いですね。柔軟な発想です。
こちらはなんと、この発表のために台本を書いてくれたグループです。ある女の子がおばあちゃんのために『カホーテリーの花』というとても美しいお花を摘みに行ったところ、実はこのお花は数学が苦手な人が摘むと“数学の漬物”にされてしまう恐ろしいものでした、というストーリー。数学の漬物とはいったい何なのかよくわかりませんが、女の子は無事数学ができるようになり、お花を摘むことができました。ストーリーもさることながら、説明も素晴らしい出来でした。
最後にこちら。左側の生徒の手にいるのが、生徒オリジナルキャラクターの『コサイン君』です。コサイン君はとにかく定理の証明にこだわる性格で、加法定理も私が紹介した方法とは異なる方法で証明してから用いていました。てぶくろ君、と呼んだら怒られてしまいました。
この他にも、あえて誤答をみせたり、突然指名して答えを書かせたりと、様々な工夫がありました。見どころが多く、こちらも非常に楽しく授業を過ごすことができました。生徒もたくさんのことを学んだことでしょう。
次回は、生徒が書いた振り返りシートの内容をご紹介します。
(続)