本日午後、早稲田大学先進理工学部 応用化学科准教授の細川誠二郎先生をお招きして、大学模擬授業を実施しました。
始めに、応用化学科の先生方がどのような研究をなさっているのか、ご紹介がありました。新しい化合物の開発が進み、私たちの生活が数年後には大きく変わっているかもしれないと期待が膨らむ研究が盛んに行われている様子が伝わってきました。
また、早稲田大学のキャンパスライフも紹介してくださり、大学院に進んで博士号を取得した女性は就職にも強いというような状況も教えていただきました。
その後、先生が研究していらっしゃる有機化学と薬の合成にかかわる分野について、次のようなテーマを切り口としてお話ししていただきました。
・光学異性体(分子の世界の右手、左手)
・抗生物質と薬剤耐性(結核菌を例に)
・薬の安全性を求めて(副作用を防ぐには)
・細胞を光らせる
・その他の生物に効く薬(フェロモンと化学的交渉)
先生は有機化学の研究を軸としながら、理学部、農学部、薬学部、理工学部と多様な学部を経験していらした方ですので、「どの学部に進学するかということにこだわるのではなく、自分の強みを持つことが大事だ」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
今回の模擬授業に参加した生徒は、高校1年〜3年の希望者、約30名でした。
模擬授業のあとも、研究テーマの決め方についてなど、積極的に質問している生徒が何人もいて、大変有意義な時間となりました。