新入生の皆さん、入学おめでとうございます。ただ今、160名の皆さんの一人一人の名前が呼ばれました。たいへん、明るくて気持ちの良い返事が返ってきました。いよいよ晃華学園中学校の生徒です。皆さんの入学を心から歓迎いたします。
さて、皆さんの前でお話しするのは実は今日が初めてではありません。河口湖での合宿ご苦労様でした。皆さんどうでしたか、様子を見ていて分かったのですが、もうお友達ができたのではないでしょうか。一日目の夜にも皆さんにお話ししたのですが、大事なことなので、もう一度話します。
晃華学園はキリスト教の学校です。イエス・キリストを心の支えとしています。
私たちが神、救い主として信じるイエス・キリストは、「わたしがあなた方を愛したように、互いに愛し合いなさい」とおっしゃいました。聖書のヨハネ福音書15章12節に書かれています。このことが、いかに大切かを合宿でお話ししました。愛というのはなかなか理解するのに難しい言葉ですが、他者に対する共感という言葉に代えることもできます。
皆さんが、共感を持っていろいろなことに取り組めるようになると、人生において可能性も広がるのです。子供が好きだ、人の面倒を見るのが好きだ、という共感があれば、保育士や、幼稚園の先生への道が開かれます。生物が好きだ、薬学や医学が好きだ、ということであれば、看護や医師への道が開けます。計画的に動くことができ、乗り物が好きなら、キャビンアテンダント、客室乗務員への道も開けるでしょう。世界への共感、愛が自分の未来の可能性を広げていくことになります。仕事場というのは、その仕事への愛に満ちた人が集まってこそ成功するのです。料理も人も嫌いな人がたくさん働いているレストランへ食事に行くのは客として恐ろしいことです。反対に料理が大好きで、人が大好きな人が多く働いているレストランに行くのはどれほど楽しいことでしょう。
イエスの教えは、現実のこの生活の中で、有能になるための教えなのです。そういうイエスにつながって生活してください。イエス・キリストご自身もこう言われています。聖書から読みます。ヨハネ福音書15章、「イエスはまことのぶどうの木」という箇所です。
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皆さん、この160人の中に、生涯のお友達がいます。おたがいに助け合ってください。おたがいに支えあい、失敗があっても赦してあげてください。そうすれば自分の能力も高まるのです。
皆さんは晃華学園の大切な生徒です。これから楽しい学園生活が送れますようお祈りします。わからないこと、困ったことがあったらすぐに相談してください。皆さんの相談を受け、助けてくれるスタッフがたくさんいます。
ご列席の保護者の皆様、本日は本当におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。晃華学園中学校高等学校の全教職員が、責任をもってお子様の教育を担当いたします。また、いつでも保護者の皆様の授業見学や学習参加をこころから歓迎いたします。何かございましたら担任、学年主任、または他の教職員にご相談ください。
最後になりましたが、晃華学園中学校をご支援いただいております関係機関の皆さまに心より御礼申し上げますとともに、本年度も引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げ、入学式の式辞といたします。