2014年度

I wish you a happy new year!

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投稿日2015/1/6

クリスマス・イヴの晩、ラジオを聴いていたら可愛らしいクリスマス・キャロルが流れてきました。皆さんもメロディを聴けば、「ああ、知っている!」という曲だと思います。

On the first day of Christmas, my true love gave to me,a partridge in a pear tree.

(クリスマスの第1日目に、愛する人が私に贈った、梨の木に止まるヤマウズラ)

この歌はcumulative rhyme(積み上げ詩)という形式で作られており、内容は第1日から第12日まで、愛しい人から様々なクリスマス・プレゼントが贈られてくるのですが、1日目(A)、2日目(A+B)・・・という具合にプレゼントが累積して届くため、最終日の12日目は途方もない数に達します。たとえば、2日目には2羽のキジバト、3日目にはフランスの雌鳥、・・・11日目には11人の笛吹き、12日目には12人のドラマーたち、次から次へと増え続けるプレゼントの種類と数に、気が遠くなりそうです。このギフト費用を試算する組織まであり、昨年の総額は約$114,651.18(www.pncchristmaspriceindex.comより)にも及ぶそうです。実際に計算してしまうあたりは、英語圏の人々のユーモアが感じられますね。英語の歌詞を唱えていると、まるで早口言葉のようで舌がもつれそうですが、楽しげなメロディと韻を踏むリズミカルな歌詞で、人々に親しまれ、歌い継がれてきたキャロルです。クリスマスは、(プレゼントを)「もらう」よりも「贈る」日だということも思い起こさせてくれます。

歌の題名は“The Twelve Days of Christmas”クリスマス(=キリストの御降誕、12月25日)から、Epiphany(=エピファニー、1月6日のキリスト教の公現祭)までの12日間を指します。日本ではクリスマスが終わると、慌ただしい年の瀬で、お正月を迎える準備に精を出しますが、キリスト教圏では、東方から3人の占星術の学者が幼子イエスの誕生を祝うために馬小屋を来訪する、この1月6日までクリスマスを大切に祝います。学園聖堂にも大きなプレサピオ(=キリストの御降誕をイメージした馬小屋シーン)を再現しています。さあ、新しい年が始まりました。今年も神様のお恵みが皆さん一人ひとりの上に豊かに注がれますように!!

 

(玄米)

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