2013年度

第2学期終業式 学校長式辞 (12月18日)

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投稿日2014/1/7

文化祭を始め、行事の多い2学期でしたが、今年は更に中高創立50周年を締めくくる記念式典、感謝ミサなどの祝賀行事もあり、普段の年以上に忙しい学期であったように感じます。また忙しかったということの他に、捻挫や骨折などけが人の多い学期であったという印象も強いのですが、幸い大事には至らず、こうして2学期終業式を迎え、一年を終えることが出来ることを感謝しましょう。そして何よりも中高が、時代と社会が激しく移り変わっていく中で創立50周年という大事な節目の年を迎えることができたことを感謝したいと思います。

50年後、中高が創立100周年を迎える頃、皆さんは60代の働き盛り、きっと現役でバリバリ働いていると思いますが、その頃、晃華学園はどんな学校になっているでしょうか。あるいはどんな学校であってほしいと皆さんは願いますか。自分の母校として誇れる学校であってほしい、自分の子供や孫にも通わせたい学校であってほしいと望むのではないかと思いますが、それは先生方の努力と共に皆さん一人ひとりの真剣な学びと皆さんがどんな学校生活を送るかにかかっているはずです。創立以来50年間、晃華で学び巣立っていった皆さんの先輩たちが今日まで築いてくれた土台の上に、是非、皆さんの手で更に立派な学園を築いていってください。

さて2学期はいつも終業式に先立って、キリストの降誕を祝うクリスマスのミサに皆であずかっていますが、クリスマスを祝う意味について少し考えてみたいと思います。日本では、クリスマスと言うと、ツリーを飾り、クリスマス・ケーキを食べ、家族や親しい人に贈り物をしたり、もらったりする楽しい日、というようなイメージで受け取られています。中には教会でもクリスマスを祝うのですかと言う人もいて、残念ながらクリスマスの本当の意味は理解されていないようです。

クリスマス、それは父である神が最愛の御独り子イエスを人類に遣わしてくださった慈しみに感謝し、この計り知れない愛に応えたいと願う祝日です。神の全能の力、神の命、神の知恵などではなくて、最愛の独り子、すなわち神ご自身を与えてくださったのです。考えられない出来事です。キリスト信者でもその事実がどれほどのことか本当には分かっていないのではと思います。広大無辺な御方が、一番弱い者、無力な幼子に、しかも粗末な家畜小屋に無一物の姿で人となってくださったのです。

何のため? 私たちの考え方を転換させるためです。私たちは幸せというと、お金があって、名誉と地位があって、人から尊敬されて、色々欲しい物も手に入れて……というようなことを考えますが、本当の幸せというのはそんなものではないということを示すためです。

幼子は、後に人類の救いのために十字架に架けられていのちをささげ復活の栄光に入られるのですが、絶対的な存在である神が十字架にかかって亡くなるまでにご自分を無にされたのです。どのように生きるのか、どうしたら人と幸せな関係が作れるのか、どのように平和を求めたらよいのか、説教ではなく、ご自分の生き方で具体的に示し、人々を闇から救うためです。

ヨハネは、「神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された」「神が、どれほど私たちを愛してくださるか、考えなさい」(Iヨハネ3:1)と言いますが、では具体的にこの神の愛に、どのように応えていけばよいのでしょうか。ヨハネは次のように言います。
「神がこのように愛されたのですから、私たちも互いに愛し合うべきです…目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することはできません」(Iヨハネ4:11,20)と。つまり神を愛するとは、今、私の目の前にいる人を愛すること。目の前で苦しんでおり、助けを求めている人がいるのに、無関心を装い、知らん顔をするのは神を無視し、神を愛さないことだと言います。イエスの教え、たとえ話、イエスの生き方、人との関わり方から、ヨハネは神の愛をそのように理解しました。

私たちは毎日、何不自由なく食べたり飲んだりし、自分の部屋の暖かいベッドで安心して休むことができ、こうして学校に通うことができていることを当たり前のように思い、とかく感謝することを忘れます。そして小さなことで不平不満を口にしてしまいます。でも世の中には生きるために想像を絶する困難や苦しみを抱えている人がたくさんおられ、理解と援助を求めておられます。TVを視、新聞を読む時、注意力と想像力を働かせて、その声なき声、その叫び声に耳を澄ませるようにし、せめて今、自分にできること―例えばささやかな献金や祈りなど―小さなことであっても、心を込めてお捧げすれば、神さまはそれを用いて大きな愛の奇跡を起こしてくださるということを信じましょう。

明日から冬休みですが、この2学期とこの一年間の学習への取り組み、或いは生活全般を振り返り、よく努力したと言えるのか、どこか投げやりになっていなかったか、課題は何かなどについて反省し、改善する方法も考えて、出来ることからやってみましょう。よいクリスマスと新年を迎え、希望を新たに新しい年の歩みを始めましょう。そして元気に新学期、登校してください。

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